予防接種の基本はできるだけ早く接種することです。病気にかかってから、もしくは流行が始まってから接種しても間に合いません。接種年齢になったらすぐワクチンを接種して、病気にかかる前にしっかり免疫をつけるようにしてください。
予防接種には定期接種と任意接種の2種類があります。
2023年4⽉1⽇より、診療時間・診療内容が下記内容に変更になりました。
予防接種の基本はできるだけ早く接種することです。病気にかかってから、もしくは流行が始まってから接種しても間に合いません。接種年齢になったらすぐワクチンを接種して、病気にかかる前にしっかり免疫をつけるようにしてください。
予防接種には定期接種と任意接種の2種類があります。
結核のワクチンです。結核は今でも全国的に新しい感染者の報告があり、大人と違って乳幼児期にかかると急激に重症化する恐ろしい病気です。
以前からある三種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)にポリオを加えた4種類のワクチンを合わせたものです。とくに百日咳はまだけっこうあり乳児が感染すると危険な無呼吸発作を起こすことがあるので、できるだけ早く接種してください。
ジフテリア・百日咳・破傷風の3種類のワクチンを合わせたものですが、四種混合ができたので平成26年12月で中止になりました。
まだ東南アジアを中心にポリオの流行は続いており、日本にも入ってくる可能性がある病気です。以前は飲むタイプの生ワクチンでしたが、現在は注射の不活化ワクチンになりました。四種混合を受けた子供さんは接種する必要はありません。
ジフテリア・破傷風のワクチンを合わせたワクチンです。破傷風は土の中にいる菌で小さなケガから感染することが多く、発症すると治療が困難な病気ですが東日本大震災の際も瓦礫のためのケガから破傷風を発症した方が多く出ました。
麻疹と風疹のワクチンを合わせたものです。麻疹は現在でも命にかかわる病気であり、予防しか対策がありません。風疹も妊娠中のお母さんがかかると高い確率で赤ちゃんに影響を及ぼす病気です。最近では大学進学や就職の際にMRワクチンを2回接種していることが条件になることが多くなりました。かならず接種するようにしてください。
蚊に刺されてかかる病気ですが、九州は日本脳炎ウイルス濃厚感染地区であり、この辺の蚊はほぼウイルスを持っていると思ってください。 かかると命に係わるだけでなく、治っても重い神経学的後遺症を残す可能性が高い病気です。治療法はなく、ワクチン予防しか対策はありません。
インフルエンザ菌b型(Hib)の重症感染症のワクチンです。このワクチンができるまでは、大分県でも5人/年の重症感染症が出ていましたが、ワクチン開始後はほぼ0になりました。
肺炎球菌の重症感染症のワクチンです。ワクチンを接種することにより70~90%の肺炎球菌重症感染症を予防することができます。
毎年1万人以上の女性が子宮頸がんにかかり、3000人の方が無くなっている恐ろしい病気です。ワクチン接種により70%~80%を予防することができます。女性はできるだけこのワクチンを受けることをお勧めします。
以前は1回の接種でしたが、1回だと稀に軽くかかる方があるため最近では3ヶ月以上空けて2回の接種が勧められています。平成26年10月より1才以上~3才未満の子供さんは定期接種になっていますが、臨時対応で平成27年3月までは5才未満の子供さんも定期接種として接種できます。
毎年違う型のウイルスが流行するため、毎年ワクチン接種が必要です。
以前は1回の接種でしたが、1回だと稀に軽くかかる方があるため最近では3ヶ月以上空けて2回の接種が勧められています。平成26年10月より1才以上~3才未満の子供さんは定期接種になっていますが、臨時対応で平成27年3月までは5才未満の子供さんも定期接種として接種できます。また5才以上でも水痘にかかったことのない方は任意接種で接種できます。
おたふくかぜはかかると数百人に1人まったく耳が聞こえなくなる後遺症を起こすことがありその予防にワクチンは大変有効です。 水痘同様、以前は1回でしたが最近は3~5年空けて2回の接種が勧められています。
ロタウイルスは嘔吐下痢をおこすウイルスですが、乳幼児がかかると脱水や痙攣などをおこすことがあり注意が必要です。ワクチン接種により80%~90%のロタウイルスを予防することができます。ワクチンは2回接種(1価)と3回接種(5価)の2種類がありますが、当院では接種可能年齢が広く、より多い種類のロタウイルスに対応している3回接種のロタテック(5価)を主に接種しています。
濃厚な接触をすると感染し、まれに慢性化すると肝硬変やガンの原因になることがあります。世界的には接種することが常識となっており、定期接種になっている国が多いのですが、日本はまだ任意接種となります。
東南アジアを中心に流行していますが、最近日本でも増加傾向です。まれに重症化することがあり注意が必要です。 以前は12才以上しか接種できませんでしたが、最近年齢制限が無くなりました。
定期接種の1つですが、平成25年11月から肺炎球菌ワクチンが7種類から増えて11種類の肺炎球菌をカバーする様になりました(=13価ワクチンになりました)。これは、以前のワクチン(7価ワクチン)がカバーする7つの型以外の肺炎球菌による感染症が増えてきたためです。 4回の肺炎球菌ワクチンのうち1回でも13価のワクチンを接種していれば大丈夫といわれています。もし、4回とも7価の肺炎球菌ワクチンのみ接種している場合は追加で1回13価のワクチンを接種しておくこと(補助的追加接種)をおすすめします。 母子手帳のロットナンバーで7価のワクチンは「プレベナー 7V」、13価のワクチンは「プレベナー13V」と記載されていますのでご確認ください。